
近年、モバイルバッテリーやハンディファン、ワイヤレスイヤホン、加熱式タバコなど、日常的に使われる充電式の電子機器から出火する事故が全国的に増えています。特に、暑い夏場や充電中のトラブルが原因で、住宅火災に発展するケースもあります。
事故が起きやすいケース
- 長時間充電しっぱなし(過充電)
- 濡れた手での使用や、水気のある場所での充電
- 直射日光が当たる車内や室内での放置
- 落下や衝撃により内部が破損した状態での使用
- 安価なノーブランド製品や規格外の充電器の使用
日頃から気を付けたいポイント
- 就寝中や外出中の充電は避けましょう
- 純正または信頼できるメーカーの機器・ケーブルを使用しましょう
- 本体が熱くなる、変形する、異臭がするなどの異常があれば使用を中止しましょう
- 使用説明書や注意書きを確認し、正しい方法で充電・使用をしましょう
- 子どもの手の届く場所に放置しないようにしましょう

もし発火してしまったら
充電機器が発火した場合は、小型でも火災の原因になるため、すぐに対応が必要です。
- 安全を確保する
人命第一です。煙や火が出たらすぐに人を避難させましょう。 - できるだけ空気を遮断する
燃え広がらないよう、濡れた布などで覆って酸素を遮断します。(可能であれば) - 初期消火できない場合はすぐ119番通報を!
火が大きい場合は無理に消そうとせず、すぐ消防署に連絡してください。
リチウムイオン電池の火災時の対応(推奨)
- 大量の水をかけて冷却・消火
バケツ・ホース・消火器がない場合は、風呂の水・水道水でも可
炎や煙の出ている部分を集中的に冷やす - 消火後も再発火の恐れがあるため注意が必要
廃棄・処理は専門機関に相談 - ABC粉末消火器などでも初期対応は可能ですが、冷却効果がないため再発火の可能性あります。
あくまでもリチウムイオン電池の場合は「水による大量冷却」がベストです。
備えあれば憂いなし
万一に備えて、小型の消火スプレーや火災警報器の設置も有効です。特に寝室や充電機器の近くに設置しておくと安心です。皆さまが安心して暮らせるよう、ご家庭でも今一度、使用中の電子機器や充電環境をご確認ください。